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先日、ヒノキでハトを作り、接着剤に液体ガラス塗料を使いました。この接着剤の実験の続きです。接着はうまくいったように思います。塗装は、液体ガラスの効果を最大限に発揮できるよう、3種類の塗料を重ねます。小さな木で練習してみたら改善点が見つかったので、まだ本番のヒノキのハトには塗装していません。途中経過の記事になります。
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前回まででつくったハトです。クランプで挟むための突起や、くちばしのあたりは手作業で表情をつくりたいので、大きく残してありました。
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絵が得意なマスラックスの坂本が、ハトの筋肉などを想像しながら、丸みや表情を丁寧に仕上げてくれました。
接着の具合
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接着は液体ガラス塗料で行っています。概ね、うまくくっついているようです。
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よく見ると、しっぽ先の接着面のあたりに、ほんの少し隙間がありますが、液体ガラスが埋めてくれそうな気がします。たぶん大丈夫かな。
接着剤の実験としてつかったものは、液体ガラスの水性の塗料でした。ここまでの接着はクリアしましたが、作品に使えるかどうかの判断ポイントは、このあとの塗装工程で耐えられるかどうかになります。
本番前の塗装の練習
ヒノキのハトを塗装するまえに、練習をしてみました。
まず、木を80度のお湯に4時間ほどつけこみます。これは木の細胞のまわりにある「自由水」をお湯にする役割と、常在菌をやっつける役割があります。
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4時間経過したら、アツアツのままの木を、冷たい液体ガラスにつけこみます。こちらはお湯につけた時間と同じ時間つけます。この液体ガラスの水は、ナノ化されたガラスが溶け込んでいて、お湯になった自由水をつたって、細胞の周りへガラスが移動していきます。それを乾燥させることで、内部までガラスになった木材になるそうです。勉強中なので間違っているかもしれません。
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乾燥させて、2種類めの液体ガラスの塗装です。
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練習後の反省点
ここまでヒノキのハトを塗装するまえの練習を紹介しました。この記事を書いている時点では、まだヒノキのハトは塗装していません。
この練習でわかったことです。
- 接着剤につかった液体ガラスはお湯に耐えられた。
- お湯や水に「うまく木を沈める」のが重要。
四角い木片には接着剤につかった液体ガラスを塗装していて、それをお湯につけて溶けてこないかを実験していました。ほぼ変化なしで大丈夫かなと思います。
木を水に沈める方法として、練習では無理矢理、端材で上から押し沈めていましたが、金属バケツの側面に錆びた部分があって、そこに押し付けられていました。すると木にサビが染み込んで色が変わった部分が出てきてしまいました。
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白い木のほうに、黒くなった部分がありますが、ここがサビが入ってしまったところです。乾燥してから紙やすりで削ってみましたが、完全にはとれませんでした。
そこで、うまく沈むようカゴのようなものを準備してみようと思います。もう少し、本番のヒノキのハトはおあずけです。