マスラックスの触れると音を奏でる作品は、人に驚きを与えたいなと思ってつくっています。それは、触れる直前まで「あ、仕掛けがあるな」と疑われないようにしたいということです。
そこで木彫には、ネジとか使わず、木としての姿にしながら、その中に電子回路を入れています。難しいのは、その電子回路が入れにくいことです。
電子回路にはフレキシブル基板を使っています。薄くて紙のように柔らかく曲がり、カーブにフィットします。小さな入り口から、その基板を入れ、裏返らないように、折曲がらないように、棒でつんつんと押し込みながら、クッション材を詰め込んでいます。
しかし、内部で基板が曲がることがあり、いったんそうなると、きちんと電子回路が治るまで本当に難しく時間がかかります。ここをなんとかしたい。
見えないところを、いろいろ検討中です。